医療事務は一日中パソコンに向かっているだけでなく、具合の悪い患者さんを受診科へ案内したり、患者さんと医療スタッフの橋渡しを行ったりしなければなりません。
受付業務がスムーズでなければ病院内が混乱してしまうため、医療事務には、冷静さや思いやり、臨機応変な対応といった高いコミュニケーション能力が求められます。
医療事務の業務の中で、最も携わる機会が多いのが、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書です。
医療事務は、レセプトや健康保険、国民健康保険などから診療報酬を計算して、患者さんに請求しなければなりません。
診療報酬を計算するためには、診療報酬点数に関する知識はもちろん、健康保険組合や共済組合の制度に関する知識も必要となります。
医療事務検定試験は、医療事務の基本的な試験です。
医療事務資格が複数あってどの試験を受ければいいのかわからないという人は、まずは医療事務検定試験の合格を目指しましょう。
毎月試験が実施されているので、時期を選ばずに挑戦できます。
医療事務のメイン業務ともいうべきレセプト業務に役立つのが、診療報酬請求事務能力認定試験です。
難易度は易しくはありませんが、実技試験は実際のレセプト業務と変わらないため、試験に合格すればレセプト業務が一通り行えるという証明に役立ちます。
診療報酬請求事務能力認定試験はレセプトの作成に役立つ試験ですが、医療事務技能審査試験は、完成したレセプトに間違いがないか、チェックする目を養える試験です。
レセプト業務に重点を置いて資格取得を目指すのであれば、診療報酬請求事務能力認定試験と併せて受験しておきましょう。